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企業・経営

佐川印刷、カタログ製本の「名入れシステム」を独自開発

2020年1月10日

 佐川印刷(株)(本社/京都府向日市、木下寧久社長)は「可変2面印字システム(名入れシステム)」を独自開発し、運用を開始した。
 同社では、雑誌、通販カタログ等の印刷、製本を行っているが、いわゆる「名入れ」カタログの製本においては、表紙(表1または表4)に印刷を施し、その後に製本するフローをとっていた。
 「名入れ」は、代理店の商号や担当者名などを印刷することが多く、数量もまちまちで、製本作業においては、混入のリスクもあり、表紙の管理、製本機のセット替えなど、非常に手間のかかる工程であった。しかし同システムを使用することにより、共通の製本作業を一気に仕上げたあとで個別印字を行うため、予備率の低減も可能で、かつ作業効率も上げることが可能になった。
 同システムは、あらかじめ作成した名入れデータを本の背と表紙(表または裏)の両方に同時または片方に、UVインクジェットプリンタを用いて高解像度で印字を行うことが可能で、製本された本以外の箱などにも印字が可能。通常、インクジェットを使用する場合、本の厚みが変化すると印字ヘッドと対象物の間隔も変化し、高品質の印字は難しかったが、同システムでは個別設定した本の厚みデータにより搬送メカが自動追従し、クリアランス調整を行うことが可能となっている。

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