2023年10月11日
遠隔多人数翻訳システムを使った日本語からの同時通訳例(左:英語、中央:中国語、右:韓国語)
TOPPAN(株)(齊藤昌典社長)は、「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」で開発を行っている同時通訳エンジンをTOPPANが知見を有する遠隔多人数翻訳システムに実装し、観光ガイドに活用する実証実験を浅草の仲見世通りから浅草寺周辺で実施する。
同社は、2020年から総務省の委託研究「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」を実施しており、多言語翻訳技術を同時通訳に高度化することにより、ビジネス等への利活用を目指している。
同時通訳エンジンは、発話者の発話が終了する前から発話の一部を通訳することができるため、これまで主に翻訳サービスで利用されてきた逐次翻訳よりも翻訳結果を早く返すことができ、タイムラグが少ない円滑な多言語コミュニケーションを実現する。
TOPPANグループでは、2025年4月から開催される「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の自動翻訳システムに協賛が決定しており、同実証を経て大阪・関西万博での同時通訳技術の活用を目指す。