2016年6月8日
可変厚み対応を実現したAlegro Digital
ミューラー・マルティニは、「タッチレスワークフロー」機能を付加した無線綴じ機「Alegro Digital」を発表した。
同社ブースでは、Automated、Interconnected、Variable、Touchlessという4つの技術要素のもとアップグレード、再設計されたフィニッシング4.0対応機が公開されている。
そのひとつである「Alegro Digital」は、(株)KADOKAWAが新しい製造・物流拠点の製本設備として採用することが会期中に発表され、大きな話題となった。
「タッチレス」とは、オペレーターの干渉が極めて少ないということ。フィニッシング4.0ベースの同機は、可変厚み対応を実現。自らがローディングされたブックブロックをバーコードリーダーと厚み検知装置で測定し、運転しながら次々と自動セットして、1部ごとの製本を完成させるというワークフロー機能を装備している。
「もともとはフォトブックなど1部ごとの厚みの異なる製本への対応がベースになって考案されたシステムだが、同機はそのスピードと品質に加え、この新しい『タッチレスワークフロー』により、商業系、出版系、自費出版系における極小生産にも有用な無線綴じ機となるだろう」(ルドルフ・ミューラー会長)