2024年4月9日
サーキュラーエコノミー構築イメージ
サカタインクス(株)(上野吉昭社長)は、印刷関連業界における廃棄物の回収から処理、資源の再生までの循環システムを構築し、サーキュラーエコノミーの実現を目標とする実証実験を開始する。
初段階として同社の国内4事業所において発生する「使用済みのインキや溶剤」「金属製容器」「プラスチック」「老朽化し廃却となった生産設備」などの産業廃棄物について再資源化を目指す。具体的には、同社工場内で発生する廃棄物の種類や量を精査しつつ、廃棄物の素材ごとに適したパートナーを選定。その後、実証実験という形で、廃棄物回収と資源再生、再資源化された再生材の品質確認を実施することで、これら一連のサイクルの有効性を確認していく。現在、すでに一部の廃棄物で取り組みを開始しており、一定の有効性を確認している。
今後は、実証実験をさらに進め、対象とする廃棄物を拡大するとともに、これらのサイクルシステムに協力、賛同を得られるパートナーの探索も進めていく。また、自社内での取り組みの有効性が確認できた次の段階として、印刷関連業界での展開に向けて、同社の顧客の工場で発生する廃棄物の再資源化に取り組み、さらには、顧客周辺の取引先や同業他社などへの拡大も検討していく。