共同印刷、高精細レプリカの制作で文化財の保護・活用に貢献

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共同印刷(株)(大橋輝臣社長)は、大阪大学に寄贈された近代日本画家・上村松園(うえむら しょうえん)の作品≪詠哥之図(えいかのず)≫の高精細レプリカを制作した。
同社アート&カルチャー事業では、半世紀以上にわたり多くの美術館や文化施設と連携し、高級美術複製画を制作してきた。厳選された素材に高精度デジタルプリントを施し、画材の質感と豊かな色調を再現した「彩美版」は、業界屈指のブランドとして、その高い品質から多くの美術愛好家に支持されている。
今回のレプリカ制作は、大阪大学が進める文化財の保存と教育・研究活用を目的としており、同社が持つ美術印刷分野の高度な技術を生かした取り組み。明治から昭和にかけて活躍し、女性として初めて文化勲章を受章した日本画の巨匠、上村松園の≪詠哥之図≫は大阪大学に寄贈された貴重な原画であり、保存・公開の両立を目的としてレプリカ制作が企画された。
制作にあたっては、作品の撮影から原画との色合わせ、素材の選定、額装に至るまで、大阪大学の監修のもとに行われた。完成したレプリカは、今後、大阪大学のキャンパス内において展示されるほか、教育・研究資料として幅広く活用される予定。