ページの先頭です
ニューエッジ(東京)

トヨテック自動給紙カッティングプロッター導入でダイカットの生産性強化

カタログ補助金活用し、2月に2台目を導入

 (株)ニューエッジ(本社/東京都江戸川区、森井和宏社長)は、印刷通販サイト「特急印刷プリントライダー」、「同人誌印刷ペンタロー」を展開する創業12年の新鋭企業だ。都内即日納品の「特急印刷」を最大の強みとする同社は約1年前に、新たに竣工した一之江工場にトヨテック製自動給紙カッティングプロッター「DG-4060Ⅱ」を導入。誰でも簡単に使えるUI(ユーザーインターフェイス)と高いカッティング精度、強力なバキューム機能と堅牢性に優れた筐体などを評価し、シール加工工程のボトルネック解消と生産性向上を実現。短納期ニーズに応える体制を一段と強化している。

new260225.jpg
「DG-4060IIの前で森井社長(左)と佐々木氏

「特急印刷」を核に成長する印刷通販企業

 同社は、印刷通販を事業の柱とするベンチャー気質の強い印刷会社。主力サービスの「特急印刷プリントライダー」と「同人誌印刷ペンタロー」の2つの通販サイトで売上の約9割を占める。チラシや名刺といった一般商業印刷に加えて、中綴じ・無線綴じなどの冊子製本、ラベルシールやステッカー加工など、幅広い印刷物を扱うのが特徴である。

 近年はアクリルキーホルダーやアクリルスタンド、缶バッジなどグッズ分野にも注力し、推し活需要の高まりを追い風にラインアップを拡充。夏場のうちわ、年末のカレンダーといった季節商材も内製化するなど、既存設備で何ができるかを軸に商品開発を進めている。新たな商材を次々とサイトに掲載し、集客へとつなげるスピード感こそ同社の真骨頂である。

 その中でも最大の強みは「特急印刷」だ。東京都内であれば当日受注・当日納品を実現し、宅配便を活用して翌日午前中着にも対応。さらに航空便を用いることで、九州など遠方地域へも翌日配送を可能としている。

newprint260225.jpg

 対面営業はほとんど行わず、集客の中心はウェブ。印刷会社や制作会社からの依頼も増えており、スピード対応力が評判を呼ぶ形で受注の裾野を広げてきた。こうしたビジネスモデルを支えるためには、多品種・小ロット・短納期に対応できる生産体制が不可欠であり、設備投資も常に実運用を最優先に判断している。

pent260225.jpg

一之江工場を中心に広がるシール・グッズ加工

 現在、同社は船堀にある本社工場と一之江工場の二拠点体制で運営している。船堀工場ではオンデマンド印刷機による出力や中綴じ・無線綴じといった製本工程を中心に担い、チラシや冊子などの主力商品を生産。一方で一之江工場ではラベル・シール、ステッカー加工、アクリルグッズ、うちわ制作、DM発送など、後加工やグッズ関連を集中的に行う拠点として機能している。

 とくに近年はシール関連の需要が大きく伸びている。印刷通販におけるラベルやステッカーの受注は増加傾向にあり、同社の中でも重要な成長領域となった。ダイカットシールやマルチシールなど形状や仕様のバリエーションも多様化しており、加工工程の効率化が経営上の大きなテーマとなっていた。

 しかし、導入前の体制ではこの需要増に十分応えきれていなかった。従来から数台のフラットベッド型のカッティングプロッターは活用していたものの、多くは手作業を伴う運用で、生産効率には限界があった。とくにダイカットシールの加工は工程負荷が高く、注文が集中するとボトルネックになりやすい。特急対応を強みとする同社にとって、この部分の処理能力不足は大きな課題であった。

 「どうしても人の手をかけなければならない工程が多く、シール加工が順番待ちになることがあった。特急で受けたくても受けきれない案件もあり、営業としても自信を持って提案しづらい場面があった」と森井社長は振り返る。短納期ニーズが増えるほど、カッティング工程の自動化と安定化が求められる状況にあった。

注目コンテンツ