ビーバープランニングセンター、伝統美の風合いを再現〜新たなゴールド表現で世界を魅了
オンリーワンの技術でIPA2025に入賞
(株)ビーバープランニングセンター(本社/北海道札幌市、細川祐希社長)は、2025年度の「イノベーション・プリント・アワード(以下、IPA)」において「特殊色の活用」部門第2位を獲得した。入賞作品「特殊トナーを使用したマグネット The!日本」は、ゴールドトナーを活用した独自の表現による高級感と風合い、ウレタン樹脂による質感、そしてマグネット商品としての機能性を付加するなど、同社の強みであるオンリーワンの特殊印刷技術がフル活用されている。

1978年設立のビーバープランニングセンターは、診察券や会員カード、IDカードなど各種カード類をはじめ、ネームプレートやピンバッジなど、プラスチックやアクリル、金属といった特殊メディアへの印刷・加工を強みとしている。「制作技術は、競合他社に準じないオンリーワンであること」を心がけ、すべての商品は企画から生産まで社内での一貫体制を構築している。
細川社長は「当社は特殊印刷を得意としており、紙以外のものに印刷してグッズなどを制作している」と説明するように同社の手掛ける商品アイテムは、カード類やネームプレートのほか、各種記念品やアクリルグッズなど多岐にわたる。

そうした商品には全国から注文が寄せられ、地元の北海道外からが大多数を占める。そのため同社では、各種アイテムごとに専用サイトを立ち上げ、Web受注体制を構築し、距離感のない営業活動を展開している。並行して、首都圏などで開催される各種展示会への出展といったリアルの営業活動も展開。販売PRや代理店契約案内などを積極的に行っている。
「良い商品を作らなければ、代理店契約は結べない。そのため品質には最大限の注意を払っている。当社は、全国の代理店とWeb注文の2つを販売窓口としており、専業の営業担当者はひとりもいない」(細川社長)
IPAは、富士フイルムグループのデジタル印刷機器である、プロダクションプリンター「Revoria Press」シリーズやインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズ、ワイドフォーマットプリンター「Acuity」シリーズなどを使って制作された印刷物を作品として評価するコンテスト。審査は、印刷やグラフィックデザインなど各分野の識者で構成される第三者委員会が行い、応募作品の仕上がり品質、デジタル印刷技術の活用、革新性、ビジネス有効性、全体的な美しさといった基準に基づいて評価し、入賞作品を決定する。
2008年から毎年開催され、通算18回目となる2025年度は、グローバルから作品を募集する「IPA2025 グローバル」と日本とアジア・パシフィック地域に限定して募集する「IPA2025 APJ」の2つのプログラムで開催。
IPA2025 グローバルには、日本をはじめ、米国、ドイツ、英国、シンガポール、タイ、インド、アラブ首長国連邦などの14の国・地域から170作品の応募があり、36作品が入賞。また、IPA2025 APJには、日本とアジア・パシフィックの10の国と地域から282作品の応募があり、36作品が入賞している。今回、日本からは過去最多の7作品が入賞した。
高級感と質感、そして機能性を付加
2025年11月11日には、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン・札幌ショウルームにて表彰式が挙行された。
表彰式には、ビーバープランニングセンターから細川社長をはじめ、制作室担当チーフの山條祐仁氏と入賞作品の制作を担当した庄田夢華氏が出席。また、主催者側からは、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(株)グラフィックコミュニケーション営業統括部の近藤哲也統括部長ほか、担当スタッフらが出席した。
表彰式では、近藤統括部長から賞状と記念トロフィーが授与され、これを受けて細川社長は「今回の作品制作にあたっては、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンのスタッフから、いろいろなアドバイスを受け、完成させることができた。改めて感謝申し上げる」と入賞できた要因の1つとしてメーカーの支援体制を挙げたうえで「もし次回もエントリーできれば、さらに上位の賞を目指していきたい」と2026年度のIPAへの挑戦も視野に入れていることを明らかにした。

IPA2025 APJ「特殊色の活用」部門第2位を獲得した同社の作品「特殊トナーを使用したマグネット The!日本」の印刷に使用したのは、ゴールドやシルバー、ホワイトなどの特殊トナーを用いることができるワンパス6色エンジン搭載のプロダクションプリンター。今回の作品ではゴールドトナーを使用して、本物の金屏風に近い光沢と風合い、豪華さを精巧に再現し、さらに表面にウレタン樹脂加工を施すことで高級感を演出。特殊トナーと高精細印刷により、伝統美をモダンに表現している。
IPAへのエントリーは、メーカーからの強い勧めもあったが山條氏は「初めての応募だったが、正直なところ、入賞する自信はあった」と振り返る。
IPAへの出品にあたっては、日本の魅力と独自性を全面に出し、世界から注目を集める狙いで日本画を題材とした作品を制作することとなった。
印刷のメインビジュアルには、著作権が消滅したパブリックドメインの葛飾北斎「富岳三十六景」を中心とした日本画を選択し、より日本文化を感じられるデザインとした。また、金屏風に描かれた浮世絵などをイメージし、輝度の高いゴールドトナーを採用。さらに画像補正を加えることで元の画像よりも際立った表現にしている。これらの技術によって浮世絵と金屏風をモチーフとして、高品質かつリアル感が伝わる印刷を実現している。
加えて、表面にウレタン樹脂加工を施すことで高級感や重量感、そして透明となったウレタン樹脂を透して見える浮世絵と金屏風の美しさを見事に表現。これらの印刷・加工技術を融合させ、最終的にマグネットとして制作することで機能性も併せ持つ高付加価値アイテムとして仕上げている。

















































