東大阪印刷所(大阪)、破産申請の準備へ-負債3億円
(有)東大阪印刷所(東大阪市菱江1-28-25、設立1994年5月30日、資本金2,500万円)は7月14日付で従業員を解雇し、事後を弁護土ほか1名に一任、破産申請の準備に入った。負債総額は約3億円。
ホンダグラビア印刷(株)(同所)の関連会社として設立。同社が2006年3月に特別清算開始決定を受けたことで受注を引き継いだほか、不動産及び設備一式を買い取り、業容を拡大。ピークの2012年4月期には売上高8億1,309万円を計上していた。しかし、損益面では原紙価格の高騰などにより当期純損失1,800万円と精彩を欠く状態であった。そのような中、業界全般の不振により徐々に受注は減少し、人件費を含む経費面を大幅に見直してなお赤字を余儀なくされ、2014年4月期は当期純損失657万円を計上し債務超過に転落。その後も得意先の内製化などにより受注減が続き、2024年4月期の売上高は約3億5,000万円にまで減少した。
この間、中小企業活性化協議会の支援を仰ぎ、金融機関に対するリスケジュールなどで資金繰りを行ってきたものの、業績改善に至らず、今般の措置を採った。
(東京商工リサーチ調べ)