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兒玉印刷(山口)、破産開始決定-負債1億5,000万円

 兒玉印刷(株)(山口県宇部市明神町3-4-3、設立1976年2月、資本金5,000万円)は5月30日、山口地裁宇部支部から破産開始決定を受けた。負債総額は推定1億5,000万円。

 1948年に創業した印刷業者。本社を置く宇部市を中心に、下関市までの県西部を商圏に各種商業印刷を手掛けていた。官公庁や地元資本の大手企業などに販路を築き、ピークとなる1992年3月期には8億9,871万円の売上高を計上していた。しかし、時代の変化に伴い紙媒体の需要が減少すると、競合が一層激化。2009年3月期以降の売上高は1億円を下回り、採算性も悪化していた。

 コロナ禍以降は脱アナログ化が加速し、減収に歯止めが掛からず資金繰りが逼迫。紙やインク類のコストアップも加わり、改善が見込めないことから、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

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