2015年1月20日
凸版文久ゴシックR
凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、1956年に「築地体」を源流として誕生した同社のオリジナル書体を改刻し、電子媒体にも対応した「凸版文久体」を開発。シリーズ第2弾として、電子書籍や電子雑誌でも読みやすい本文用ゴシック体「凸版文久ゴシックR」の提供を2月上旬から開始する。
横書きを重視し、読むリズムを演出する抑揚のあるデザインが特長のゴシック体。現代のデジタルフォントに多く見られる、文字の形や大きさを均一に揃えるデザイン傾向とは異なり、漢字と仮名の大きさに変化をつけ、英数字や記号類は日本語との違いが見えるデザインにしている。文字が持つ本来の形に立ち返ったデザインにすることによって、より日本語の美しさや文化的価値を引き出し、読みやすく、言葉の生み出す意味が伝わりやすい書体を実現している。
使用許諾ライセンス提供および凸版印刷が展開するコンテンツサービスの基盤として提供されるもので、同社は今後、「凸版文久見出し明朝」などの開発を推進し、2016年春までに全5書体の提供を目指す。