2009年1月21日
日本アグフア・ゲバルト(株)(松石浩行社長)は、ケミカルレスCTPプレート「アズーラ」の新バージョン「アズーラTS」の販売を1月30日から開始する。
アズーラTSは、従来のアズーラと比較して、より高感度のコーティングとガム洗浄の組み合わせによって、最大で約50%の生産性向上を実現。コントラストの改良により検版性がさらに向上し、環境対応を実践しながら今まで以上に使い易いプレートとなっている。
アグフアの特許取得の「サーモフューズテクノロジー」により、露光後ガム洗浄するだけで現像処理をすることなく印刷機にかけることのできるケミカルレスのCTPプレートで、プレート露光後、アズーラC95/C125クリーニングユニットにより洗浄、ガム液を塗布するだけの簡単な処理で刷版が完成する。
今回のプレート感度アップにより、CTP工程における生産性向上が可能となる。例えばアグフアのアセントII-Sを用いた場合、従来では11版/時であった生産性が、17版/時にまでアップする。
また、画線部の色を「緑色」から「青色」に変えたことで、非画線部のコントラストを改善し視認性がアップし、検版性がより向上した。さらにガム液を人と環境に配慮した中性(pH=7)の「TSガム」としたことで環境性能も向上している。
さらにアズーラTSは、現像液を使用しないため、網点サイズの変動が起こらず常に安定した刷版出力が可能で、印刷機上での現像処理もないほか、インキの着肉が早く水とインキのバランスも安定している。アグフアのXMスクリーニング「スブリマ」の240線出力にも対応し、標準耐刷力は従来と同様の10万枚(印刷条件に依存)。アルカリ現像液を使用しないことで「環境保護」を実践しているプレートとして「環境保護印刷推進協議会(E3PA)」のゴールド対象製品となっている。
出力対象機種は、アグフアの四六全判対応サーマルCTP「アバロンN8」、四六半裁判対応サーマルCTP「アセントII」のほか、他社製サーマルCTP からの出力も可能。専用のクリーニングユニット「アズーラC95/C125クリーニングユニット」はプレートセッターとのオンライン接続が可能である。