2020年9月30日
抗ウイルス対応紙製パッケージのイメージ写真
凸版印刷(株)(麿秀晴社長)は、独自に開発した印刷・塗工技術を活用し、紙製パッケージ表面に付着したウイルスの数を著しく減少させることが可能な抗ウイルス対応紙製パッケージを国内で初めて開発。10月からサンプル出荷を開始する。
新型コロナウイルスの感染拡大により消費者の安全意識が向上している中、非接触環境や抗ウイルス仕様の製品を求める声が高まっている。同社では、消費者に安全で安心な商品を提供するため、独自の印刷・塗工のノウハウを組み合わせ、抗ウイルス効果を持つ加工技術を開発し、建装材用化粧シートに採用。今回、その技術をパッケージに応用し、表面に付着したウイルスを減少する性能を有する紙製パッケージを開発した。
同パッケージは、ISO21702に定められた試験方法に準拠したウイルスを減少する性能を実現するとともに、食品衛生法第18条に基づく「食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)」による規格にも適合した。また、抗ウイルス加工に関するSIAA(抗菌製品技術協議会)認証の取得を目指して申請を予定している。