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大手の動き

凸版印刷、質感を精確に記録するデジタルアーカイブ技術開発

2018年1月10日

 凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、光沢や表面の凹凸、色調など、照明環境や観察方向によって見え方が異なる素材の質感を精確に記録するデジタルアーカイブ技術を開発した。これにより、これまで困難とされてきた文化財特有の質感をVR上でより忠実に再現することが可能になる。
 同技術は、東京国立博物館東洋館内にあるVR作品の上演施設「TNM&TOPPANミュージアムシアター」において1月4日から公開されるVR作品「風神雷神図のウラ〜夏」の製作に活用されており、同館の所蔵品の中でも名品と名高い2作品、重要文化財「風神雷神図屛風」および「夏秋草図屛風」の再現に挑戦している。
 人が視覚によって対象の質感を知る手がかりとなる陰影や光沢は、照明環境や観察の位置によって変化する。文化財の質感記録撮影時には、照明装置を移動させながら対象となる文化財に照明をあて、その反射光を高解像度カメラで連続的に撮影することにより、あらゆる方向からの入射光に対する反射光の変化を余さず取得する。
 撮影画像から文化財表面の光反射特性を「光沢」、「色」、「微細凹凸」といった質感の要素に分解することで、照明環境や観察方向に依存しない文化財そのものの質感データとして精確にデジタルアーカイブできる。質感データを活用することで、同一の材質であっても微細な質感の違いを正しく再現することが可能となった。

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