2016年12月14日
凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、間伐材による水資源の保護効果をモデル化し、東京都市大学・伊坪徳宏教授の監修のもと、算出手法を確立した。これにより、間伐材を使用した製品における、原材料調達から生産、流通、使用、廃棄・リサイクルまでライフサイクル全体で消費する水の量(ウォーターフットプリント)の算出が可能となる。
なお、算出手法の活用第1弾として、間伐材を含む国産材を30%以上使用している、凸版印刷の紙製飲料容器「カートカン」で水資源の保護効果を評価した。今回、間伐材使用による森林保護効果として、水の蒸発散の抑制と地下水を養う(かん養)面から算出、カートカン1本あたりで水資源0.78リットルの保護効果があることが明らかになった。
凸版印刷は、この算出手法を活用した評価サービスの開発を進め、間伐材を使用した様々な製品のウォーターフットプリントを含む環境影響評価を行うソリューションを提供する予定。また、顧客企業が所有する企業の森の間伐材を活用した製品の開発も、顧客企業とともに推進していく。