2016年10月26日
検知シートの製品サイズは、60×108ミリ
大日本印刷(株)は、トンネルや橋梁などの老朽化にともなって拡大するコンクリートのひび割れを検知するシステムを開発した。
同システムは、外部の電波で起動するパッシブ型のICタグを内蔵した検知シートを使用している。同シートは、コンクリート部材の表面に発生する微小なひび割れで、将来的に構造物の機能が低下する可能性があり、監視を必要とする状態となった箇所に貼り付けるもの。例えば、国土交通省が発表した道路トンネル定期点検要領では、ひび割れ対策の目安として、幅3ミリ以上の拡大が確認された際には早期に補修等が必要と言われている。同シートでは、ひびの拡大にともないパターン回路が切れてひび割れの進行を検知する。