2014年10月24日
システム外観
凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、組織標本として一般的なホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)サンプルから、全自動でがん遺伝子の変異型の検出を行う小型全自動遺伝子解析システムを開発した。
抗がん剤の効果予測などのために、FFPEサンプルからがんの遺伝子変異の検出が行われているが、これまでFFPEサンプルからDNAを分離し取り出す操作は非常に煩雑で、劇物薬品の取り扱いも必要だった。
今回、凸版印刷はこのFFPEサンプルから直接DNAを分離して取り出し、かつ遺伝子検査までの全工程を自動化することに成功。これにより、誰でも簡便に検査が行えるようになり、また検査時間は従来方法の4分の1となる約2時間と大幅に短縮される。
凸版印刷は、公益財団法人がん研究会有明病院と共同で、臨床検体を用いた同解析システムの実証試験を2014年10月下旬から実施する。