2012年8月31日
小林議員に被災3県への印刷物優先発注を求める要請文を手渡した
(社)日本グラフィックサービス工業会(ジャグラ、吉岡新会長)は8月30日、民主党・海江田万里衆議院議員および小林正夫参議院議員を訪問し、東日本大震災及び原発事故によって甚大な被害を受けた東北3県のジャグラ会員企業の窮状を強く訴えるとともに、被災県印刷産業の復興支援として、震災後の印刷発注が正常な形に回復すまで、被災3県に対し政府・外郭関連部署からの優先的な印刷物の発注を要請した。
会談には吉岡会長をはじめ、東北地方協議会・熊谷正司会長、岩手県支部・高橋雅光支部長、宮城県支部・熊谷晴樹支部長、福島県支部・長瀬喜一支部長、同支部・有賀隆宏事務局長の被災3県の代表と本部から斎藤成常務が訪問団として出席。
吉岡会長は被災県では、いまだ復興の目処が立たない企業が多いことや地方中小印刷企業において官公需の比重が高いことから、あらためて政府として優先的な印刷物発注の実現を両議員に対し要請。また被災各県の代表からは、「政府の復興予算は、他の産業が中心で印刷産業は、その恩恵を受けていない」、「風評被害により産業全体が弱体化している」など、各地域の厳しい実情が説明された。
これを受け両議員からは、早急な対策が必要との認識から民主党を通じて関係各省庁に対し、被災3県印刷産業への優先発注を検討していくよう呼びかけていくとの見解が示された。