2012年5月23日
厚生労働省は、今年3月に大阪府の校正印刷を主とする事業場で同業務に従事した労働者から胆管がんを発症したとする3件の労災請求事案がなされたことから、(社)日本印刷産業連合会宛に「印刷業における化学物質による健康障害防止対策について」の要請文を5月21日付で提出した。
厚生労働省では、現在までのところ業務との因果関係は不明であり、原因の究明作業中としているが、予防的観点から労働安全衛生法令及びがん原性指針に基づき、5項目の健康障害防止対策の実施を印刷業界に対し要請している。
これを受け日印産連では、その重要性を鑑み、あらためて同連合会内の会員団体、会員企業に対し、健康障害の予防的観点から労働安全衛生法令や大臣指針に基づく対応の徹底と各事業所内の取り扱いの再確認の文書を配布し、対応を呼びかけている。