2016年6月14日
高精細プリントヘッド「Samba」をロールタイプのデジタル機へ展開
ロボット技術を駆使した自動化ソリューション
富士フイルム(株)は、商業印刷分野における次世代のデジタル印刷ソリューション「5Dプリンティングソリューション」を発表した。
「5Dプリンティング」とは、オフセット印刷、デジタル印刷、3D印刷といった技術発展と、同社のインクジェット技術がもたらす「新次元の高品質の実現」およびEPAC社との協業による「新次元のオートメーション化」という2つの新たな革新を示すものだ。
「高品質の実現」では、「Jet Press 720S」に採用されている高精細プリントヘッド「Samba」の開発を進め、ロールタイプのデジタル機への搭載を進めていく。一方、「オートメーション化」では、EPAC社の最新技術「E2テクノロジー」により、たった1冊であっても、印刷から断裁、丁合、製本、書店やエンドユーザーの受注管理、配送に至るまで、人手を一切介さずに完全自動生産が可能となり、コストや環境への負荷を劇的に削減することができる。
両社は今年、「Jet Press 540W」と「E2テクノロジー」を組み合わせた生産システムを、米国、欧州、中南米で導入。「今後、商業印刷市場に究極の小ロット対応、自動化、廃棄物削減、そしてオフセット印刷を超える高品質を提供する」としている。