2016年6月6日
フォト、高級印刷物分野がターゲット
VOYAGERの内部プロセス
キヤノンは、B2サイズ対応インクジェットフォトプレスのプロトタイプ「VOYAGER(ボイジャー)」を展示実演している。
同機は、転写プロセス式の水性インクジェット印刷機。インク(自社開発)は、まず紙ではなくブランケットに射出されてイメージを形成、水分が蒸発した段階で紙へ転写(印刷)される。この構造により、紙種を選ばず、フォトクオリティを様々な用紙に再現できるというメリットがある。プロセス的にはランダ社のNanographic Printing Processと近い考え方だが、内部プロセスはすべてキヤノンオリジナルの新規設計だという。
シングルパス方式で、7色のページワイドプリントヘッドを搭載。搬送できる用紙サイズは最大B2++(788×600ミリ)で、イメージサイズは最大B2+(765×580)まで対応。印刷スピードは、片面印刷時3,000枚/時、両面印刷時1,500枚/時。その他、ON/OFFできるグロスオプティマイザーも搭載している。
発売は2018年の予定。