2016年6月7日
CMYKWの5色で毎分50メートル
富士フイルムは、日本国内で先行して発売予定の軟包装裏刷り用途向けUVインクジェットプレス「MJP20W」を展示実演している。
軟包装市場で課題となっているのが、小ロット・多品種化、短納期化への対応。これにはUVインクジェット方式が適しているが、フィルム系の基材に印刷した場合、インクのにじみや臭気の残留が起きやすく、食品や衛生用品などのパッケージには活用しにくいという問題があった。そこで同社は、にじみや臭気の低減を実現する「EUCON Technology」を独自に開発。この技術をミヤコシ製のLED-UVインクジェットプリンタに搭載したのが「MJP20W」だ。CMYKWの5色で毎分50メートルの生産性を発揮する。
システムの要となる「EUCON」(Enhanced Under Coating and Nitrogen purging)は、新開発のUVインクと、インクのにじみを防止する「下塗り技術」、UVインク特有の臭気を大幅に低減する「窒素パージ技術」という3つの技術から成る。