2013年5月9日
(社)日本印刷産業連合会(足立直樹会長)が展開している印刷産業界の環境に配慮した印刷総合認定制度「グリーンプリンティング(GP)認定制度」が、このほど環境省「プレミアム基準策定ガイドライン」に取り上げられた。
このガイドラインは、環境省・環境経済課(グリーン購入担当)が平成25年3月に発行したもので、国等の機関が現行のグリーン購入法の基準(特定の調達品目に係わる判断基準)にとどまらず、より高い環境性能に基づく基準(プレミアム基準)を設定することを目指し、国等の調達担当者に対し、参考となる基準の考え方及びその方法をとりまとめたもの。
同ガイドラインでは、プレミアム基準の設定方法として(1)現行の判断基準の強化(2)新たな評価軸の追加(3)自己適合宣言の強化又は第三者等による物品等の認証・確認(4)他の環境施策との連携による相乗効果を例示し、特に(3)の第三者等による認証では、エコマーク、森林認証制度に並びGP認定制度が取り上げられている。また分野別のプレミアム基準設定例では、役務の設定例として、選定する事業者の環境配慮への取り組みを評価することが大切であるとし、「印刷」の基準の設定に当たり考慮すべき事項として「グリーンプリンティング認定制度の認定工場(事業所)であること」と明記されている。
今後、平成25年度以降の国、地方自治体、民間等の印刷発注については、同基準設定例を参考に行われることが予想されるとともに、将来(2〜5年程度)のグリーン購入法への基準化が見込まれることから、GP認定工場の社会的役割の高まりが期待される。