2017年3月7日
製紙大手5社による印刷・情報用紙の値上げ表明が出揃った。
2月21日の日本製紙、大王製紙による値上げ表明を皮切りに、三菱製紙(24日)、北越紀州製紙(27日)、王子製紙(3月7日)の順で相次いで値上げが発表された。値上げ幅は、いずれも印刷用紙で15円/kg以上、情報用紙で10%以上と横並び。実施時期についても全社とも「4月1日出荷分より」となっている。
値上げ理由については、印刷・情報用紙の国内需要低迷と市況軟化、原燃料価格上昇による採算の悪化を挙げており、「現行の価格水準は自助努力のみで再生産可能な収益を確保できるレベルを下回っており、製品価格の修正を実現する必要があると判断した」(日本製紙)としているが、業界からの強い反発が予想される。