2015年11月18日
「Anapurna2050i」により扉となる木材へダイレクトに印刷
日本アグフア・ゲバルト(株)(松石浩行社長)は、ワイドフォーマットUVインクジェットプリンター「Anapurna2050i」が平等院鳳凰堂の西面扉の新造復元事業に貢献したと発表した。
今回復元されたのは鳳凰堂中堂の東西南北にある2枚1組の観音扉の内、古くから日常の出入り口として使用されていた西面扉の2枚。タテ2.5メートル、ヨコ1.2メートルで外装は全面朱漆塗が施され、内側に現存する最古の大和絵である「日想観図」が描かれており、この「日想観図」を「Anapurna2050i」により扉となる木材へダイレクトに印刷した。
色の再現性はもちろんのこと、肉筆の表現方法や描き方、刷毛目までも忠実に再現でき、鳳凰堂に安置された後、国宝建造物である鳳凰堂及び堂内環境に悪影響を及ぼさない材料を使用するという観点から、高いカラーマネージメント力と非VOCで環境性能の良い自社製インクを使用しているAnapurna2050iが選ばれた。