2015年4月13日
会見するルドルフ・ミューラーチェアマン(左)と宮﨑ジャパン社長
3つのクランプがそれぞれ個別のサーボ駆動を持つバレオ
ミューラー・マルティニジャパン(株)(宮﨑靖好社長)は4月10日、ミューラー・マルティニグループ・チェアマンのルドルフ・ミューラー氏来日を受けて本社内で記者会見を開いた。
「印刷会社はデジタル印刷技術抜きで明るい未来は語れない」との認識を示したミューラー氏は、「ポストプレスは小ロット対応や実質生産の向上のために、デジタル印刷機との直接あるいは仮想的な連結も含め、より最適化されなければならない」とし、そのソリューションとして同社のモーションコントロール(MC)技術に言及。さらに、2月にスイス・ルツェルンで開催された「innovation days 2015」で発表した「バレオ」無線綴じ機を紹介した。
バレオはクランプが3つ、それぞれが個別のサーボ駆動を持つことにより連続式および間欠式の両方の良さを備える。非同期MCにより、それぞれのクランプの動作を加工ステーション毎に調整することで高品質を保証し、かつステーション間の移動を加速することで高い生産性も実現する。「とくに背中のシャープな仕上がりを要求する日本市場においては、ニッピングの停止を長く調整できるバレオの機能は有効」(ミューラー氏)