2015年3月13日
雲龍図
特定非営利活動法人 京都文化協会とキヤノン(株)が共同で取り組んでいる「綴プロジェクト」では、第8期作品としてボストン美術館所蔵、曽我蕭白筆「雲龍図」全8面の高精細複製品を臨済宗天龍寺派大本山である天龍寺へ寄贈する。
江戸時代の画家、曽我蕭白が手掛けた「雲龍図」は、もともとは襖ふすまとして描かれていたと考えられており、現在は米国のボストン美術館に所蔵されている。同プロジェクトでは、ボストン美術館の協力のもと「雲龍図」の高精細複製品を制作し、寺号の由来が今回の寄贈作品でもある「龍」にゆかりが深い天龍寺に寄贈することで、曽我蕭白が誕生した地である京都への里帰りを実現する。
「綴プロジェクト」は、オリジナル文化財の保存と高精細複製品の活用を目的とする社会貢献活動。キヤノンの入力、画像処理、出力に至る先進デジタル技術と京都伝統工芸の匠の技との融合により、屏風や襖絵、絵巻物など古くから日本に伝わる貴重な文化財の高精細な複製品を制作して寄贈している。