2014年4月17日
会見するルドルフ・ミューラーチェアマン(左)と宮﨑ジャパン社長
ミューラー・マルティニ ジャパン(株)(宮﨑靖好社長)は4月17日、ミューラー・マルティニグループ・チェアマンのルドルフ・ミューラー氏来日を受けて本社内で記者会見を開き、市場変化に対応する同グループの経営戦略を明らかにした。
「世界の印刷製本産業は5年前にはじまった景気低迷の影響を今もって味わっている」との認識を示したミューラー氏は、市場変化へのグループの対応として「工場統合を含む製造調整」「部品製造拠点の東欧への移設」「販売ネットワークの集約」といった企業再編に言及した上で、「既設マシンを対象にしたMMサービス」「デジタル印刷との連携を重視した自動化技術開発」を強化していく方針を改めて表明した。
とくに最新の自動化技術「モーションコントロール(MC)」を採用した無線綴じ機「Alegro(アレグロ)」について「小ロット化の進む印刷製本現場に対応するショートランバインダーとして、drupa2012発表以降、世界で48台受注している」と紹介。同機について宮﨑社長は、「年内にも国内ユーザーでのベータテストを開始し、来年初旬の正式リリースを目指したい」との考えを明らかにした。