2013年7月24日
DMは連続的に同じテーマで送った方が深く理解してもらえることが確認された
トッパン・フォームズ(株)は、ダイレクトマーケティングの専門会社である(株)ニューロ・テクニカと共同で、ダイレクトメール(DM)に関する脳科学実験を、国際医療福祉大学の中川雅文教授(医学博士)監修のもと実施した。
今回の実験では、近赤外分光法を用いて、人がある特定の活動をする時に脳のどの部位が関わっているのかを調べることができる近赤外光イメージング装置を利用し、DMに接したときの脳の反応を測定した。
結果、DMのメディアとしての特性や他のメディアと比べた優位性など、これまで実証されなかったことが脳の生体反応レベルで判明。なかでも、同じ情報であっても紙媒体(反射光)とディスプレー(透過光)では脳は全く違う反応を示し、とくに脳内の情報を理解しようとする箇所(前頭前皮質)の反応は紙媒体の方が強く、ディスプレーよりも紙媒体の方が情報を理解させるのに優れていることや、DMは連続的に同じテーマで送った方が深く理解してもらえることなどが確認された。
トッパンフォームズでは、今回の脳科学実験により判明したデータの分析をさらに進め、そこから得られた知見を今後のダイレクトマーケティング戦略策定に活用していく考え。