2024年11月14日
妹尾印刷(株)(兵庫県姫路市西今宿1-2-20、設立1978年7月25日、資本金1,000万円)は、10月24日までに事業を停止し、事後を弁護士に一任、破産申請の準備に入った。負債総額は現在調査中。
1967年7月創業の印刷業者。一般的な印刷物から帳票印刷、封筒印刷のほか、印刷機器や周辺機器を充実させてレジ袋・手さげ袋等の化成品への印刷、金券やチケット等の印刷も手掛けていた。その他、印刷物の企画を手掛け、斬新なデザインやレイアウト、社会背景やトレンドを考慮したデザインを提供し、地元大手メーカーを軸とした受注基盤を形成。ピークの1996年11月期には3億円弱の売上高を確保していたが、デジタル印刷物への移行、ペーパーレス化等から事業環境は厳しく、近年の業容は段階的に縮小。新型コロナウイルス感染症の発生にともなう市況悪化もあって2023年11月期の売上高は約6,000万円まで減少していた。
損益面は、販売管理費の負担から概して妙昧薄にあったほか、過年度において本業以外の要因による大幅赤字を計上した経緯もあり、内部留保は過少にあった。
このような中、2024年9月30日に1回目の資金ショートを起こし動向が注目されていたが、受注量の減少による業績悪化に歯止めが掛からず、このたび事業継続を断念するに至った。
(東京商工リサーチ調べ)