2017年2月23日
(株)ニュートンプレス(東京都渋谷区代々木2-1-1、設立昭和49年10月、資本金4億9,000万円、従業員35名)は2月20日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。
同社は、設立以来科学雑誌「Newton」をはじめ雑誌書籍の編集出版を行い、ピーク時の平成12年9月期には売上高24億9,408万円をあげていた。
しかし、その後は売上が落ち込む中、平成20年頃からデジタルコンテンツ事業に投資を行ってきたが、想定以上に売上には寄与せず、投資資金を多数の個人から借り入れて凌ぐなど、余裕を欠いた資金繰りが続いていた。平成28年9月期の売上高は12億2,867万円に低下し、赤字を計上。同年12月以降は弁護士や公認会計士からなる専門家チームで経営改善策を策定し、金融機関とバンクミーティングを開催するとともに、私的整理も進めていた。
そうした中、平成29年2月17日に元代表らが定期購読者に対して「タブレットを使った教材の開発に出資すれば確実にもうかる」などと持ちかけて違法に金を集めたとして出資法違反容疑で逮捕された。このため、再建を断念し、今回の措置となった。
会社側は出版物の発刊は継続したいとしており、事業継続の意向にある。
負債総額は、債権者約600名に対して約20億円。
(東京商工リサーチ調べ)