2016年1月6日
(株)エヌユーエス(東京都江東区新砂1-12-39、登記上:東京都品川区東品川2-2-28、設立昭和47年3月、資本金4億8,000万円)は1月6日、破産手続きを弁護士に一任した。負債総額は約20億円。
印刷事業を中心に展開し、偽造防止や不正コピー防止機能を備えた機能を持つ「セキュリティ印刷」のほか、ビジネスフォーム、各種ラベル印刷、請求書や給与明細の発行のBPOサービス事業などを手掛けていた。官公庁や大手メーカーなどを得意先に抱え、関連会社の吸収合併を逐次実施することで業容を拡大し、平成25年3月期には売上高51億1,025万円をあげていた。
25年10月、同社株式が新株主に譲渡され、実質的に新体制での経営に移行したが、26年3月期は売上高約55億4,400万円に対して組織再編に伴う多額の損失などから約6億9,600万円の最終赤字を計上して財務内容が悪化。27年3月期は売上高約29億5,100万円にまで減少していた。一方で、不透明な資金操作なども指摘されるなかで27年12月には代表が交代するなどして動向が注目され、28年1月に入り資金ショートを起こした。
(東京商工リサーチ調べ)