2015年7月14日
(株)工藤証券印刷所(大阪市東成区東今里2-9-13、設立 昭和25年5月、資本金3,126万円、従業員26名)は7月13日に事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。
同社は昭和23年7月に創業。設立当初は証券印刷を得意としていたが、徐々に証券印刷の受注が減少し、近年はオフセット印刷専門となっていた。同業筋などに営業基盤を築き、ピーク時の平成20年3月期には売上高8億1,301万円を計上していた。
しかし、平成21年3月期には売上高が7億8,427万円に落ち込み、1億6,743万円の赤字を計上して債務超過に転落。その後、財務面の立て直しを図ってきたが、年間売上高は6億円台で推移し、債務超過状態が続いていた。また、設備投資を継続して行っていたため借入金が負担となり、金融機関への支払条件の変更によりしのいできた。近年も受注は低迷し平成27年3月期は売上高が約5億5,700万円にまで落ち込んだ。
こうした中、取引先から短期期日での支払を求められ、資金繰りは急速に悪化。資金調達も限界に達し、今回の措置となった。
負債総額は約8億6,000万円(平成27年3月期決算時点)。
(東京商工リサーチ調べ)