2015年6月24日
広小路印刷(株)(北海道滝川市一の坂町西3-1-31、登記上:同市緑町3-5-10、設立昭和27年4月、資本金1,200万円、従業員25名)は6月10日、事後処理を弁護士に一任した。現在抱えている仕掛案件が終了次第、破産を申請する予定。
同社は昭和3年12月に創業した地元を代表する印刷業者。滝川市役所をはじめとした官公庁や民間企業・各種団体などを対象に販路を築き、ピークとなる平成9年3月期には約5億2,100万円の売上高をあげていた。しかし、ペーパーレス化に伴う印刷需要の減少と都市部の大手印刷業者との競合により業績面は徐々に後退し、平成27年3月期には売上高が2億円を下回っていた。
この間、平成17年には生産性向上を図るため新十津川町に工場を設置し、営業面の強化を図ってきたが、平成27年3月には前社長の吉田正治氏が死去。代わって現社長が就任したが抜本的な打開には至らず、今回の措置となった。
負債総額は約1億7,300万円(平成27年3月期決算時点)。
(東京商工リサーチ調べ)