2014年10月2日
長崎出版(株)(東京都港区南青山2-5-17、設立昭和50年5月、資本金2,000万円)と、同社を傘下に収めるドレミファグループの中核会社であるドレミファ(株)(同所、設立平成14年11月、資本金1,000万円)ほか3社は9月25日、東京地裁から破産開始決定を受けた。
負債総額は長崎出版が債権者158名に対し12億1,099万円、ドレミファが債権者230名に対し3億8,195万円で、その他関連3社を加えた負債合計は17億4,001万円。
長崎出版は約40年の業歴を有する老舗の出版社。キモカワキャラとして人気を博した児童絵本「こびとづかん」の出版で知られていた。そのほかフランス語教材や文芸、スポーツ、実用書などを出版、平成24年4月期には「こびとづかん」のヒットで業績を伸ばし売上高約12億8,000万円をあげていた。
しかし、平成25年7月頃より、書籍販売の委託先などに対して代金の支払いが滞り、委託先から販売代金回収を求める訴訟を起こされるなどして信用性が低下。資金繰りが改善される見通しが立たず、今年2月までに事実上事業を停止して債務整理に入っていた。
(東京商工リサーチ調べ)