2014年9月9日
8月14日に事業を停止し破産手続きを弁護士に一任していた江越(株)(東大阪市長田中3-4-31、資本金4,623万円、従業員41名)は9月4日、大阪地裁へ破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。
負債総額は債権者420名に対して32億3,874万円。
同社は昭和20年に創業した紙卸業者。創業当初は襖や壁紙などの建築資材を主体としていたが、その後、家庭紙を中心に一般洋紙も扱うようになった。スーパーやホームセンターの他、印刷業者など約400社を顧客として、ピーク時の平成16年4月期には売上高78億6,582万円を計上した。
しかし、ここ数年は洋紙類の受注不振もあり減収で推移し、26年4月期の売上高は約56億円にまで低下。金融機関に返済猶予を要請するなどして立て直しを図っていたが、今期に入っても販売状況が改善しないなかで、先行き見通しも難かしいことから8月14日に事業を停止していた。
(東京商工リサーチ調べ)