2014年9月3日
潮見印刷(株)(千葉県木更津市潮見4-14-4、資本金2,000万円)は8月19日、千葉地裁から特別清算開始決定を受けた。負債総額は約9億2,000万円。
同社は昭和24年4月創業の印刷会社。地域密着の営業を展開し、千葉県の出先機関や地元自治体の発刊物印刷を手掛けるほか、大手企業、地元オフィスやアミューズメント施設などの民間企業にも受注ルートを開拓して実績を伸ばし、ピーク時の平成3年5月期の売上高は約19億5,000万円をあげていた。
しかし、その後は不況影響などで売上高はジリ貧となり、平成25年5月期の売上高は約9億円にまで落ち込み、収益も低迷。経費削減による自助努力も抜本的な再建には結びつかず、スポンサーを募る形での再建策を模索していた。最終的には大手印刷会社がスポンサーとなり、平成26年2月、ワタナベメディア(株)に会社分割で事業を譲渡し、ワタナベメディアプロダクツから潮見印刷に商号を変更し、今回の措置となった。
なお、分割吸収により事業を継承したワタナベメディアはワタナベメディアプロダクツ(株)に商号変更し、通常通り営業を継続している。
(東京商工リサーチ調べ)