2014年8月18日
江越(株)(資本金4,623万7500円、東大阪市長田中3-4-31、従業員37名)は、8月14日に事業を停止し事後処理を弁護士ほか2名に一任、自己破産申請準備に入った。
同社は1949年10月設立の和洋紙卸業者。家庭紙を主体に、洋紙・板紙などは関西圏の印刷会社に対して販路を構築し、印刷紙器加工業務にも参画するなど新規分野も開拓。2009年4月期には、年売上高約72億3,400万円を計上していた。
しかし、長期化した個人消費低迷やデフレ浸透から主力の家庭紙部門の不振が続いた上、印刷業界を取り巻く環境悪化も加わり売上は漸減傾向をたどり、2014年4月期の年売上高は約56億3,600万円にまでダウン。このため、2013年より金融機関に対する借入金返済条件の変更要請を行うなどでしのいできたが、ここへきて倉庫移転に伴う配送業務のトラブルが発生したこともあり、事業継続を断念。先行き見通し難から今回の事態となった。
負債は、2014年4月期末時点で約21億8,000万円。
(帝国データバンク調べ)