2014年5月20日
秀和オフセット(株)(資本金1,000万円、大阪市平野区加美東6-1-7)は、4月21日に事業を停止していたことが判明した。現在、事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備中。
同社は1994年6月に設立したオフセット印刷業者。カタログ、パンフレットを主体としてカレンダー、ポスター、封筒などの多数の商品を取り扱い、零細ながらも外注に依存せず、印刷の大半を自社で行っていた。小規模ながらも主要得意先に大手印刷会社を持つなど一定の営業基盤を構築、2004年5月期には年売上高約2億3,000万円を計上していた。
しかし、印刷需要の伸び悩みなど印刷業界を取り巻く厳しい環境により、売上は減少傾向を辿り、2010年5月期には年売上高約1億4,000万円までダウン。その後は新規開拓営業に奔走するものの、思うように受注は伸びず、また各企業の経費削減策の影響から受注単価が低迷、収益面でも厳しい経営を強いられていた。仕入れコストの削減や経費圧縮でしのいできたものの、徐々に資金繰りも困難な状況となり、事業の継続を断念。今回の事態となった。
負債は約1億円が見込まれる。
(帝国データバンク調べ)