2014年5月1日
2014年1月10日に事業を停止していた(有)東藤製箱所(資本金300万円、滋賀県東近江市蛇溝町1046、従業員11名)は3月26日、大津地裁彦根支部より破産手続き開始決定を受けた。
同社は1960年7月創業、1993年7月法人改組の梱包資材製造業者。当地に拠点を構える大手製造業者や梱包資材業者からの受注で、段ボール函、木箱、合板素材・木製パレット等、重量製品の輸送に用いる梱包資材の製造加工を行い、近年の業績でピークとなる2008年6月期に約3億9,700万円の年売上高を計上していた。
しかし、この間仕入価格の上昇に対して価格転嫁が行えないなど、赤字基調で推移。2009年11月には現代表取締役の東藤雅弘氏が就任し打開を図ったが、営業力に乏しい点は否めず、売り上げの減少が続いていた。2012年6月期の売上高は2億5,600万円にまで落ち込み、赤字が常態化する中で、財務面は債務超過にあって厳しい資金繰りを余儀なくされていた。そうした中で決済が困難な状況に陥り、今回の措置となった。
負債は、2億3,000万円が見込まれる。
(帝国データバンク調べ)