2014年3月3日
三寶紙業(株)(資本金1,000万円、大阪府藤井寺市川北1-16-1、登記面=大阪市中央区南船場3-2-26、従業員3名)は、2月28日に事業を停止し、事後を弁護士ほか2名に一任、自己破産申請準備に入った。
同社は1939年1月創業、1948年7月に法人改組した和洋紙卸業者。クラフト用紙、コースター、包装用紙などの洋紙を中心に取り扱う他、和紙では自社オリジナル商品として「パールダー」(あぶらとり紙原紙)、奉書「星乃宝」(インクジェットで印刷可能な和紙)などの販売も行っていた。紙の加工卸業者、食品包装資材業者、文具卸業者を主要顧客として、1991年7月期には年売上高約26億9,000万円を計上していた。
しかし、対象業界不振のあおりを受け、その後は販売量の減少が続き業容は縮小。2013年7月期の年売上高は約7億1,200万円までダウン、この間、関係会社の吸収合併や従業員の削減などを行うほか、2011年12月には八尾営業所を売却するなどしていたが、直近は5期連続の最終赤字となるなど厳しい資金繰りを余儀なくされていた。その結果、財務面でも債務超過に転落、今期に入ってからも状況に改善がみられなかったことから今回の事態となった。
負債は2013年7月期末時点で約3億3,900万円。
(帝国データバンク調べ)