2013年11月5日
(株)第一印刷(資本金2,000万円、函館市西桔梗町828-1、代表 板垣孝雄氏)は、11月1日に函館地裁へ自己破産を申請し、同日開始決定を受けた。
同社は1979年12月設立の印刷業者で、各種帳票類やチラシなどの印刷を行うほか、函館競馬場のレーシングプログラムの受注を得るなどし、1994年10月期には年売上高約3億3,000万円を計上していた。
しかし、長引く景気の低迷、競合の激化、デジタル化の影響などから売り上げが減少傾向で推移したうえ、2010年の函館競馬場リニューアル以降のレーシングプログラムは競合により他社が落札したため同競馬場からの受注がなくなるなどし、2012年10月期の年売上高は約1億1,000万円まで落ち込み、近年は赤字経営を余儀なくされていた。また、競合のさらなる激化による受注単価の低下や原材料高騰による収益圧迫から資金繰りが悪化したなか、借入返済の条件を変更するなどの対応を行っていたが、業績回復の見通しが立たず、資金調達は限界に達し、今回の措置となった。
負債は約2億3,400万円(うち金融債務は約1億8,300万円)。
(帝国データバンク調べ)