2011年8月30日
(株)三幸堂(資本金9,000万円、新潟市東区津島屋7-30、代表角田幸市氏、従業員90名)は、8月30日に新潟地裁へ民事再生法の適用を申請した。
同社は、1949年6月創業、1952年7月に法人改組された印刷業者。積極的に設備投資を行い事業を展開し、新聞に挟み込む広告チラシを中心に、パンフレット類、帳票類、小冊子、情報誌を主力に、WEBデザインコンテンツや各種データベースの構築も手がけ、2005年6月期には年売上高約35億7,600万円を計上していた。
しかし、2008年のリーマン・ショック以降、企業の広告費削減が顕著になるなど市況が低迷したことから売上は落ち込み、2010年6月期の年売上高は約21億5,000万円に減少、損益面でも受注価格の低下や不採算受注の請負などによって連続で大幅な赤字を計上し、債務超過に陥るなど経営環境は悪化していた。2009年7月からは中小企業再生協議会で再生協議が行われ、翌2010年7月には取引金融機関との間で再生の合意がなされ借入返済のリスケジュールなどの支援を受けてきたが、東日本大震災の影響によるチラシ類や商業印刷の受注の激減など業況は悪化、今月の資金繰りのメドがつかなくなったため今回の措置に至った。
なお、関連会社の(株)カクサン(資本金2,000万円、新潟市中央区白山浦1-618、代表角田幸市氏、従業員1名、印刷用資材卸)も同日同地裁に民事再生法の適用を申請している。
負債は、(株)三幸堂が約30億円、(株)カクサンが約3億円。
(帝国データバンク調べ)