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ケージェイ(東京)、特別清算開始決定-負債7億4,000万円

 (株)ケージェイ(東京都千代田区九段南3-7-14、設立昭和27年3月、資本金1億円)は3月20日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。
 同社は大正8年創刊の映画専門誌「キネマ旬報」を出版していた。映画やテレビの専門出版として高い知名度を誇り、平成20年12月期は売上高約18億5,000万円をあげていた。平成21年12月期以降は出版不況の影響から販売が落ち込み、さらに発刊数を絞り込んだため減収で推移し、平成25年12月期の売上高は約8億4,500万円まで低下。利益も売上減に加え、のれん代の償却などもあって平成28年12月期まで8期連続で赤字を余儀なくされ、債務超過額は拡大した。
 この間、金融機関から借入金の返済猶予を受けるとともに、平成28年4月には本社を港区赤坂から現所在地に移転した。
 平成29年3月に「キネマ旬報」を含む同社の主力事業を(株)キネマ旬報社(東京都中央区、平成29年1月設立)に移管し、(株)キネマ旬報社から現商号へ変更。清算手続きを進め同年12月31日、株主総会の決議により解散していた。
 負債総額は約7億4,000万円。
(東京商工リサーチ調べ)

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