2012年5月18日
新機種「リスロンGX40 Carton」(H-UV搭載菊全判6色コーター機)
小森コーポレーションは、新製品2機種を含む6台のオフセット枚葉印刷機を出展。これらはさまざまな機能を搭載した特別仕様機で、内3台には乾燥システム「H-UV」が搭載されていた。
OffsetOnDemand Solutionsでは、「リスロンG40P」(H-UV搭載菊全判8色反転機)と「リスロンS29」(H-UV搭載菊半裁5色機)の2台の枚葉機と後加工システム、CMS、デジタル印刷システムなどのコンビネーションでオフセットオンデマンドデモを展開。印刷実演では、統合管理システム「KHS-AI」による20枚以内の素早い印刷立ち上げと「H-UV」による速乾とのコンビネーションによるオフセットオンデマンドの特性を披露。またカラーマネージメントについては、2台の印刷機とカラーマネージメントシステム「K-ColorSimulator」を連携し、オフセット印刷のプロファイルをベースとしたPODやデジタルプルーフとのマッチング技術を公開。そしてオフセット印刷機で印刷したページのブランクをPODで追い刷りし、それを含めて最終製品に仕上げ、見開きページでオフセットとPODの印刷品質、カラーマッチングを比較検証した。
一方、Package Print Solutionsでは、新機種「リスロンGX40 Carton」(H-UV搭載菊全判6色コーター機)と「リスロンG40」(IR搭載菊全判5色コーター機)を展示。「リスロンGX40 Carton」では「H-UV」による厚紙や特殊原反での幅広い印刷適性とコーターも含めて高付加価値印刷をジョブの切替えの中で紹介。同機には、最も早く版交換をできるようシーケンス制御を行う「Full-APC」(全自動刷版交換装置)、パッケージ印刷分野で重要視される印刷欠点検知を行う2カメラシステムのインライン枚葉機用印刷品質検査装置「PQA-S」を搭載。またオペレーションスタンド上の分光式色調管理装置「PDC-SX」は、パッケージで多用される特色の測定にも対応し、高品質な印刷物の検査・維持を可能とする。
また「リスロンG40」は、油性インキと水性コーティングの組み合わせで、薄紙から厚紙までの印刷とコーティングの品質の高さをジョブの切替えの中で紹介している。
さらに、Efficent and Multi-flexible Print Solutionsでは、A1サイズ市場向けのリスロン新シリーズ「リスロンA37」(A全判4色機)が初披露された他、「エンスロン29P」(5色反転機)を展示。「リスロンA37」は、リスロンシリーズの高い基本性能を継承しつつ、ベーシックな機能に限定したことにより、コンパクトでイニシャルコスト、ライフコストを低減している。また「エンスロン29P」は、安定した印刷品質で幅広い印刷物及び小ロット生産に対応。コンパクト設計や高い収益性につながる作業効率をアピール。実演では、2台の印刷機とも薄紙と厚紙との切替えによる印刷効率や仕事への対応幅、高い印刷品質などが紹介された。
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