2012年5月16日
Miyakoshi Digital Press 30NX-8000
ミヤコシは、リョービと共同開発したB2判液体トナー方式デジタル枚葉印刷機を「Miyakoshi Digital Press 30NX-8000」の名称で発表した。
デジタル印刷機とオフセット印刷機の両者のメリットを兼ね備えた「新方式の印刷機」をコンセプトに、リョービと共同開発したデジタル枚葉4色印刷機。ミヤコシが持つ高解像度の超微粒子液体トナー電子写真技術と、リョービが持つオフセット枚葉印刷機で培った高速用紙搬送技術を融合することで、B2判用紙(最大用紙サイズ788×600ミリ、最大紙厚0.4ミリ)で毎時8,000枚の高速印刷を実現(バージョンアップにより10,000枚/時へ対応)。超微粒子液体トナーを感光ドラムから用紙へオフセット転写させることで、1,200dpiという高解像度で繊細な印刷表現が可能である。
1〜2ミクロンという超微粒子液体トナーは、トナー層の薄膜化が可能で、紙が従来持つ光沢を損なうことなく印刷できるほか、折り加工時の割れの問題も軽減できるというメリットがある。さらに、超微粒子液体トナーは定着までに必要なエネルギーが少ないこと、圧胴式の「グリッパー用紙搬送システム」採用によるオフセット同様の見当精度、さらに1色ワンタワーの機械構成などが高速化に大きく寄与している。
小ロットのカタログ、ポスター、パッケージなどの印刷用途に加え、高品質な大判のバリアブル印刷もターゲットとしており、drupa2012における反応を見極め、2013年度中を目処に両社それぞれのブランドで発売する計画だ。
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