2023年10月4日
左からT&K TOKAの黒田政道統括部長、中間和彦常務、エックスライト社の南文輝社長、川守田孝治営業部長
(株)T&K TOKAとビデオジェット・エックスライト(株)(エックスライト社)は10月3日、東京ビッグサイト・会議棟において記者会見を開き、両社の協業による新特練インキ事業の概要について発表した。
今回、発表された新特練インキ事業は、従来の色見本や本紙を引き取り、または納品してから測定・調色していた特練インキ発注をリモートで行うもの。具体的には、印刷会社側で色見本をエックスライト社の分光測色計「eXactシリーズ」で測色し、その測色結果をCxF(カラーエクスチェンジフォーマット)データとしてメールでT&K TOKAに送付。送付されたデータは、エックスライト社のインキ調色ソフトウェア「InkFormulation6」で配合計算して特練インキが生産される。これにより色見本の移動にかかる物理的な時間を削減し、納期対応に大きく貢献することができる。
さらに、これまで納期対応の問題から諦めていた印刷会社などの潜在需要の取り込みや遠隔地における特練インキ受発注の効率化にも効果が期待できる。
対象品目は、油性、UVオフセット用インキで、開始時期は2024年1月1日を予定。なお、両社では油性、UVインキでの事業確立後、UVフレキソインキでの運用も視野に入れている。