2011年9月1日
(株)三昌堂(資本金2000万円、新潟市東区津島屋7-30、代表 角田太吉氏ほか1名、従業員10名)は、8月30日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任。今後は任意整理に向かう予定。
同社は、1951年3月に設立された印刷業者。積極的な設備投資を行い、1994年6月期には年売上高約25億7,700万円を計上していたが、1995年に筆頭株主と経営陣の間にトラブルが発生、旧役員は退任し社員が半減するなど社内が2分され一時経営危機に陥った。その後、(株)三幸堂(新潟市東区、8月30日に新潟地裁へ民事再生法の適用を申請)が筆頭株主所有の株式をすべて買い取ったことから同社の子会社となり、同社からの受注を中心に事業を展開してきた。
しかし、近年は市況の低迷などから(株)三幸堂の受注が大幅に減少したことに伴い、同社の受注も落ち込み、2010年6月期の年売上高は約3億2,400万円に減少、大幅な赤字に陥っていた。このような中、親会社の(株)三幸堂が決済難から8月30日に新潟地裁へ民事再生法の適用を申請、子会社である同社も8月末の資金繰りのメドがつかなくなったことから今回の事態となった。
負債は約3億8,100万円で、(株)三幸堂、(株)カクサンを含めたグループ全体の負債合計は約41億6,700万円。
(帝国データバンク調べ)