印刷産業環境優良工場表彰（主催=（一社）日本印刷産業連合会）の受賞工場がこのほど決定した。21回目を迎えた今回は、一般部門、小規模事業所部門より合計36工場から応募があり、厳正な審査の結果、最上位賞である経済産業大臣賞には、（株）研文社 尼崎工場が選ばれた。

　研文社 尼崎工場は、2012年1月に操業を開始した兵庫県尼崎市内の工業専用地域にある商業印刷製品全般、オンデマンド印刷類等を製造する正規従業員51名の工場。環境優良工場表彰の第17回会長賞、第18回局長賞を受賞しており、環境活動のしくみは定着している。工場周辺環境対策では騒音、振動、臭気において指定区域外ではあるが、敢えて年1回業者による測定と週1回巡視を行い地域環境への影響及び作業環境にも配慮している。

　また、近年の地球温暖化対策であるGHG排出量の削減では、自工場で使用する電力を尼崎市クリーンセンターの廃棄物発電により発電された「CO2排出量ゼロ電力」を使用しており、さらに実製品のCO2排出量を測定するため、機器毎に電力監視装置を導入して製品製造によるCO2排出量を算出することで、CO2排出ゼロ製品を実現している。