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銀章堂(岩手)、破産開始決定-負債1億9,553万円

 (有)銀章堂(岩手県盛岡市大通1-10-19、設立1966年9月、資本金1,000万円)は8月29日、盛岡地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は債権者105名に対して1億9,553万円。

 1938年8月に創業。印判・印章類の製造販売を手掛け、盛岡市に本社兼店舗を構えるほか、岩手県内外の大型商業施設に店舗を開設し業容を拡大してきた。シヤチハタを自社製造できる印章専門店として知名度を確立していたことで、2008年8月期には売上高1億6,870万円を計上した。

 しかし、その後はハンコの需要低下や新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて各店舗の来客が減少。2020年8月期以降の売上高は1億5,000万円を下回り、採算性も悪化していた。資金繰りに苦しむ中、コロナ関連のゼロゼロ融資を調達し資金繰りの安定を図るほか、金融機関とのバンクミーティングを重ね経営の立て直しに注力した。

 しかし、2024年8月期の売上高は約1億200万円まで落ち込んだ上、2025年8月には資金ショートが発生。事業好転の兆しはなく、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

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