ムトウ化工紙(埼玉)、破産申請へ-負債7億円
ムトウ化工紙(株)(埼玉県八潮市木曽根540-1、登記上:千葉県松戸市根本199、設立1974年5月、資本金4,000万円)は、11月8日に事業を停止し、破産手続きを弁護士ほか1名に一任した。負債総額は推定7億円。
1964年8月に創業し、コーティング、ラミネート等の印刷物の表面加工を主体に手掛けていた。近年は印刷物の梱包・配送まで一貫して行う体制を構築。千葉県松戸市の登記上本社のほか、実質本社を兼ねる八潮工場、三郷市の戸ヶ崎工場、東京営業所の4ヵ所で事業を展開していた。
2014年9月期は売上高7億665万円を計上したが、経費負担が重く利益はわずか4万円にとどまった。その後は印刷物の需要低迷や競合激化から業績が低迷。過去の借入負担も重荷となる中、不動産の売却などで債務軽減を図っていたが、支え切れず事業継続を断念した。
なお、つや出し等の作業を請け負っていた関連の(株)ムトウ(東京都葛飾区西亀有4-12-12、設立1990年8月、資本金1,000万円)も、ムトウ化工紙に連鎖し同様の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)